発想の転換(義家族との関係)

こちらのブログにはそれほど書いていませんが、夫の家族については結婚前から今まで私の中でたくさんの葛藤(ストレス)がありました。結婚前後や妊娠中、出産直後、夫の闘病中などなど。

幸か不幸か、夫を亡くして夫の家族に以前のような勢いが無くなったことが関係し、死別後から最近までは良好な関係でした。

夫の両親は若く無いですし、二人とも趣味も無く、友達もいない人たちのため、向かう先が自分の子供たち(とその家族)しかありません。最近時々、以前のような勢い、つまりこちらの都合無視で振り回してくるようなことがあるのです。

久々のこんな感覚に私も疲れていました。ブログにも書きましたが、当日の朝にお出かけのお誘いがきたり、息子の幼稚園が夫の両親宅のすぐそばなのでサプライズで現れたり、夫の母親からはほぼ毎日電話がきたり・・・なんて言うか逃げられない感じなんですよ(苦笑)しかも、夫亡き今ダイレクトに来るので、その衝撃は半端無いです。

以前(息子が生まれる前)までは「なるべく関わらない」という方法で切り抜けていましたが、今はそういうわけにいきません。仕事をしていないので夫の両親にお世話になることも少ないのですが、それでも時々お迎えをお願いするときもありますし、自分の都合のいい時だけ利用するような感じもあまり好きではなく・・・だから流されて振り回されてしまうのです。

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ここ数週間、なぜか金曜日の幼稚園後は夫の両親宅へ行って夕ご飯コースになっています。16時半から21時半くらいまで5時間(!)。「それなら息子だけお願いします」と思うのですが、「家族」が大好き(血の繋がっていない嫁でも)なので一緒にいないといけません。

先日は、一番上の兄の奥さんと子供たちがいたらしいのですが、

「嫁は携帯電話をいじっているだけで何もしなかった」

という夫の父からの愚痴・・・なぜ私に?というか、私もいじっていますが(笑)

もしかして、私にも「携帯をいじるな」と言いたい?息子といると携帯をいじる暇もないので、ゆっくりできる時(息子が祖父母と遊んでいる時)くらいいじりたいというのが嫁心なわけで。

というか、そもそも夫の父は自分の都合で孫を可愛がるタイプなので、「なんでワシが息子の相手してお前は携帯をいじっているんだ!」と思っているのかもしれません。

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ちょっと話がずれましたが・・・そんなわけで金曜日はちょっと憂鬱。でも、これは発想の転換次第で「振り回されている(付き合わされている)感」なく過ごせるのではないか?と思うようになりました。

そのために私がこの前の金曜日にしたこと。 スバリ、「時間とお金の節約」です!

1、ビスコット(ティ)を焼く

その日の午後に焼いておいた自家製パン(粉で500g分)を持参し、夫の両親宅のオーブンで焼いてビスコットにすることにしたのです。 ビスコットというと、日本では甘いイメージかもしれませんが、こちらでは普通のパンをカリッカリに焼いたものをそう呼んで、朝食やおやつ代わりに食べます。

夫もそうでしたが、これが息子の大好物で彼はチーズをつけたり、トマトソースをつけてガリガリ食べます。

実はこのビスコット作り、二度目の焼きに時間がかかるのです。その上、うちは電気のオーブンで電気代もかかるため「持ち込んでしまえ!」と思ったわけです(せこい嫁)。

年金生活者を搾取するわけではないのでご心配なく(笑)夫の両親宅は、ガス代が定額だからなのです。 むしろ、夫の母も「これから毎回持って来なさいよ!」と言ってくれるほど。結局3時間ほどかかりましたが、裏返しなど含めてすべて夫の母にお任せ(笑)  

2、買い物に出かける

夫の両親宅近くに私の好きなビオのお店があるのですが、自宅への帰り道から少し外れるため「行こう」と思っていても幼稚園の送迎の中でなかなか行けない日が続いていました。

この時間(夫の両親宅滞在時間)を利用して行けばいいじゃないの!と思いついたのです。

念のため息子には一緒に来るかどうか意見を聞きましたが、

「荷物を持つのとか大変なら一緒に行くけど?」

と、まだ4歳なのに男らしい答えをくれましたが(笑)、一人で行くことに。

ビスコットと息子を夫の両親に任せて一人でゆっくりお買い物。いつもはお昼ご飯を作る時間を逆算して急いだり、なかなかゆっくり見ることもできなかったのですが、気兼ねなく色々見て回りました。

赤ワインをお土産に。赤ワインなら夫の父も夫の兄も少し(グラスに少し程度)飲むので、みんなで飲んだ方が楽しいですしね。5ユーロもしないワインですが、かなり喜ばれました。

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3時間分の電気代と時間の節約、買い物にかかる約1時間が節約できました!

そんなわけで、この前の金曜日は「義務感」無く、私も逆に夫の両親に対して「日頃の感謝の気持ち」も再び湧いて来て、リラックスして過ごせたのです(と言いながら、帰宅後は疲れていましたが)。

さすがに毎回ビスコットを焼いて買い物に行くわけにはいきませんが(笑)、こうして利用(という言葉は良くないのかな)しながら、うまくやっていきたいです。

「付き合わされている」「振り回されている」と思ってしまうとどうしてもお腹の底に黒いものが溜まってしまいますからね。お願いできることは遠慮なくしてみたり、嫌なことは嫌と言ってみたり、できる限り低ストレスに抑えたいものです。あとは、感謝の気持ちを忘れずにいたいな、と。私がこうして今ここで息子と生活しているのは、夫が残してくれたものの大きさもありますが、夫の家族の協力があってこそですから。

「夫の両親を自分の両親のように思って」というのは絶対に無理ですが、夫が自分の両親にしたかったことの5分の1くらいできたらな、と。

世界中の義家族との関係に悩む未亡人のみなさま、がんばりましょうね!

 

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