心の疲労

6月から現在にかけて、何だか気分がシーソーのように上がったり下がったり。朝はスッキリ目覚められず日中眠くて仕方ないことも増えてきて、これは良くないと思って何か本でも読んでみようと探していたら、「精神科医の禅僧」が教える 心と身体の正しい休め方という本を見つけました。

著者の川野泰周さんが、禅僧で精神科医ということにも惹かれつつ、 『寝ても取れない疲れ。その原因は「脳の疲弊」』 という帯の文に、「これだ!」と思ってKindleで買って読んでみました。

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最近、疲れがなかなか取れない。 以前に比べて集中力が続かない。 仕事も趣味も、なんとなくやる気がなくなってきている。 新しいことにチャレンジする気がわいてこない。 疲れているはずなのに、ぐっすり眠れない。 朝、起きた時からすでに疲れている。

最初のページに書いてあったもの、全部私に当てはまります(苦笑)。

心が疲れている、脳が疲れている、その状態でいくら寝ても疲れは取れないそうです。睡眠時間の問題ではなく、質というわけですね。ゴロゴロしながら色々考えてしまったら、脳は全然休めない、と。当たり前のことですが、私はその通りのことしてたなーと反省。

そこで、この著者は「一つのことに集中した状態が脳の疲れを取ってくれる」と書かれていました。これがマインドフルネスと言うそうです。

言われてみれば、私はお菓子作りをしている時に無心になれてスッキリするのです。これのことか!と気づきました。残念ながら息子はお菓子類があまり好きではないので(涙)、夫がいなくなってしまってからケーキ作りもクッキー作りもあまりしていません。。。

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またこの本には、どうやって心(脳)を休めるのかという実践編(41種類!)も載っています。宗教的なことやスピリチュアルなことはまったくなく、精神科医的目線で多くが書かれています。

「失感情症」のところで、大切な人が亡くなった時に悲しみを感じていないかのように過ごしている人がいる、という部分があったのですが、

大切な人を亡くすという、あまりにも悲しい体験であるがゆえに、目の前のやるべきことに注力して悲しみから心の目をそらすことで、自らの心のバランスを維持する反応ととらえることもできます。その観点からすれば、こうした心の防御機能は、確かに精神の健康を保つために大切なものです。

と書かれており、大きく頷きながら読んでいました。

ただ、私は精神科医であると同時に僧侶でもあるのでとても強く思うのですが、大切な人、自分に近しい人が亡くなったときというのは、やはりしっかりと喪に服す期間が必要です。喪に服すということは、単に儀式的な意味合いをもつだけでなく、大切な人、愛する人の死という時ジウとありのままに受容し、再びあしたからの人生に抜けて歩き出すために必須の時間でもあるからです。

本当にその通りで返す言葉もありませんでした(誰に?)。

この喪に服す期間というのは人それぞれだと思います。1ヶ月で十分な人もいれば、3年の人もいるでしょう。私は2年経った頃から少し気持ちが外向きになってきたと思っていたので、やはりこれくらい必要だったのかと思っていましたが、実際2年半過ぎた現在でも気持ちはシーソーなので・・・自分を過信しないで、ゆっくりなペースでいこう!と思い直しました。

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心の疲労を満タンにして日本に行って爆発からの体調不良にならないよう(ほぼ恒例。笑)、あと2週間マインドフルネスを頑張ってみようと思います!今回は国内旅行もありますしね。

心が疲れている死別仲間のみなさまも、死別していないけれど心が疲れている方も、興味があれば是非読んでみてくださいね。もちろん、読んだだけでは何も変わらないので、実践しないとだめですけど。。。

 

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