父の日
日曜日はフランスでも父の日でした。母の日は日本と2週間違うのですが(こちらの方が遅い)、父の日は一緒。日本の父には大好きなお酒を送り、夫の父には血圧を下げるお茶というのを贈りました。
息子の父親である夫には、お花屋さんにお墓に向いているお花を集めた寄せ植えをお願いしました。風で倒れてしまわないような、毎日お水をあげなくても持つお花をチョイスしてもらい、そこから色を選択。息子からの気持ち、ということでハートの飾りもオマケでつけてもらいました。
以前の記事にも書いているかもしれませんが・・・このお花屋さんには何回もお世話になっていて初めて行った時に、お墓用のお花はどれかが分からなくて相談したのがきっかけでした。一緒にいた息子を不憫に思ってか、涙目になっていたマダム。行くたびに、これは息子へ、と何かお花をオマケしてくれるのです。オマケ目的で行っているわけではなく、親身になって探してくれるところ(高いものが売れたらいい、という感じではないところ)がお気に入りなのです。
夫の兄、弟、母と一緒に夫のお墓へ。よくお墓に故人はいない、と言うみたいですが、やはりお墓に来ると「亡くなった」ということを実感してしまい、表現しがたい哀しみがあります。
でも、今日は父の日のお祝いなので泣かないという決意でいきました。息子はおじさんたちと一緒にお墓の前にずらっと並んだ鉢植えの水やりを張り切ってお手伝い。お墓に飾ってある遺影にも自らキスをしていました。その姿に一瞬鼻の奥がツンとしましたが・・・気持ちは切り替えて。
息子はこんなに大きくたくましくなったよ。フランス語もどんどん上達してきて、一人でできることがたくさん増えているよ。毎日毎日、あなたみたいに「大好き」って言ってくれるよ。あなたの家族もみんないつも気を使って優しくしてくれるよ。だから、私たちは大丈夫、安心してね。
と祈りました。
去年は何かしてあげたかな?
と思い返してみたのですが、まったく記憶がありません。
本当にごめんなさい。来年はきっと息子お手製の何かを持っていけると思うので楽しみにしててね。
いつも笑ってばかりではありませんが、確実に前よりも泣く回数が減りました。時間とともに哀しみが癒えるわけではなく、哀しく寂しいことに慣れてきたのだと思います。
間もなく半年。こうしてどんどん夫と一緒ではない時間が増えていって、「去年は・・・」という思い出に夫がいなくなってしまうんだな、と思うとすごく寂しい気持ちになります。