フランス的な展開

夫が亡くなってから様々な手続きをしないといけませんが、なかなか思うようにことが運びません。フランスでは家族手当(Allocation Familiale)というものがあります。これは通常子どもが二人以上いる家庭に対して支払われる手当のことですが、その中でも基礎手当(Allocation de Base)というものは子どもが一人でも支払われます(ただし幼稚園に通い始める3歳まで)。

我が家でもその手当をいただいていたのですが、手続きはすべて夫任せで私は何も事情(や条件)を分かっていませんでした。夫が亡くなって2ヶ月くらい経ってから、

 

そういえば手当はどうなるんだろう?

 

とふと思って、夫の弟に相談してみました。とりあえず情報をもらいに家族手当基金(通称CAF:Caisse d’Allocation Familiale)へ行ってみようということで、二人で行ってみることに。

驚いたことに、窓口と呼べるものは無くなっていて(夫が手続きをした頃はあった)、そこにはパソコンが何台も置いてあるだけ。そこで自分で手続きをしてください、ということなのですが、聞ける人も見当たりません。

セキュリティのおじさんに聞いてみると、つなぎを来た人が職員でパソコンのところにいると順番に回ってきてくれるとのこと。パソコンに用事はないのですが、二人でしばらく待っていると(パソコンの順番待ちと職員が回ってきてくれる順番待ちで30分近く待ちました)、ようやく現れました。事情を話すと、

 

それでは死亡証明書を送って下さい。

 

と言われ、ものの1分で終了。

 

翌日には証明書を送ったのですが全然連絡が来ず、すっかり忘れていた頃にようやく手紙が送られてきました。

 

この手紙の左に書いてある電話番号にかけて、予約を取って下さい。

 

とのこと。数日後にかけてみると、自動案内で質問によって何回もボタンを押さないといけない仕組みでした。自分の場合がどの項目に当てはまるのか分からないため、一般的な質問というボタンを押してしばらく待ちました。

事情を説明すると、

あなた、選択する番号を間違っていますよ。ここは3番。あなたがかけなければならないのは1番か2番。

と言われ、切られてしまいました・・・1番か2番って正解を教えてくれるわけでもなく、繋いでくれるわけでもなく。

 

そういうわけで夫の弟にお願いすることに。しかし、せっかく最後までたどり着いても

 

ただいまの待ち時間10分以上

 

などで全然繋がらなかったそうです。何度もかけてもらってようやく繋がったと思ったら、

 

本人にかけてもらって下さい。他の方には情報をあげられません。

 

とのことだったようです。恐らく家族になりすましたり、家族間でも問題のある人たちが悪用してお金をだまし取るということがあるのだと思います。

 

そういうわけで、弟に教えてもらったように自動案内を何とかクリアし、10分ほど待ってようやく繋がりました。

 

少し長くなってしまったので、また次回に続きます。

 

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