フランスのお墓

今回は、フランスのお墓事情について。

フランスには日本のように家族で入るお墓もありますが、私たちが住んでいる場所ではあまり土地がないようで、家族用のお墓はもう場所が無いとのことでした(もちろん住んでいる地域によって異なります)。ただ、家族用といっても夫の家族は私と息子だけになるのでそんなに広いところもいらないですし、個人用のお墓にしてもらうことに。

アメリカのように1人1人地面に埋めるというものではなく、例えて言うならば銭湯のロッカーの奥に深くて大きいバージョンというか、そんなのがお墓となっています(分かりにく例えですみません)。

横にずらーっと長く、夫が入る墓地の場合は縦に2軒(人?)か3軒のお墓。下が一番高くて上にいくにつれて安くなるのだそうです。というのも、下だと地面にお花などを飾れますが、上や真ん中だとできないため。

こちらでは火葬が増えてきたとは言え、ほとんどが土葬です。土葬と言っても土に埋めずにロッカーに入れるわけですから、実際は何葬と呼ぶべきかは分かりませんが・・・。

また、この個人のお墓には1人用と2人用があります。葬儀社の説明では、どちらでも最低埋葬から5年経てば「Réduction de corps(直訳:身体の縮小)」と呼ばれることができるそう(許可が必要だそうですが)。これは、簡単に言うと棺に入った骨を他の箱に移し替える作業で、1人用であれば2名くらい、2人用であれば4名くらい(それぞれの死後5年以上が経過する必要あり)最終的に入れられるとのことでした。

初めは1人用を勧められましたが、フランス在住中に私が死亡することがあれば夫は棺から出されて箱に詰め替えられてしまうのか、ということを想像して死後くらい安らかに眠って欲しいと考えて念のため(?)2人用をお願いしました。

*この時は夫の死後翌日だったため、自分がこれからフランスに残るだとか、将来的に日本に帰るだとか、そういうことを考えられる頭ではなかったのです。

少し長くなってしまったので、続きはまた今度。

 

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