お墓選び
葬儀社を決めた足で、墓地に行ってお墓の場所を決めることになりました。
これはフランス全土でこういう制度なのか地域で違うのかは分かりませんが、私が住むところでは、お墓は10年契約、もしくは30年契約ということでした。例えば年老いて配偶者に先立たれ、子どももおらず自分も間もなく・・・という場合は10年契約にしたりすることもあるそうです(もちろん経済的問題も)。私たちのように若くして死別した場合は30年契約が多いとか。ちなみに30年の方が数百ユーロお得です。
そしてお墓の契約を更新する人がいない場合、その場所を空けなければならないそうです。遺体(遺骨)がどこに行くのかまでは怖くて聞きませんでした。
墓地の管理事務所へ行くと、お悔やみの言葉とともに説明を受けました。広い墓地の中で、墓石が無く蓋が少し開いている、もしくは中が見える状態のものが現在空いている場所、とのことでした。ただ空いていても、既に予約が入っている場合もあるので数カ所目星をつけてきてください、とのこと。誰かが付き添ってくれるわけではなく、自由に見て来いという話です。
2人用の場所をある程度聞いて、車で移動しながら場所探し(本当に広過ぎて車で移動しないとだめなのです)。夫の最期の住処を選ぶ。この年で、このフランスで、まさかこんなことをすることになるとは・・・と思いながらも、悲しみに浸っている暇はありません(夫の兄弟は泣いていましたが)。
たくさんのお花を飾れるように一番下の場所、そしてやはり景色がよくて開放感があるところがいい、と思って探しました。なかなか思うような場所が見つかりませんでしたが、5カ所ほど目星をつけました。ただ事務所が閉まる時間でしたので、そのまま帰宅することに。翌日にまた来て、日当りなども見て最終決定をしよう、と話がまとまりました。