息子の気持ち

*明日は3月11日、あの震災から6年。震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、残されたご家族が少しでも笑顔を取り戻されていることを祈らずにはいられません。3月11日にヤフーで「3.11」と検索すると、1人につき10円が復興に関わる団体へ寄付されるようです。是非みなさまも検索してみてください!

以前にも書きましたが、息子は2歳過ぎです。そのため「死」というものを完全に理解しているわけではないのですが、小さい息子なりに色々思うところがあるようです。

夫は亡くなる2ヶ月ほど前から近くの夫の実家で暮らしていました。というのも、口から食べ物を摂れなくなったため、鼻から流動食をいれており、息子がその機械を触らないようにしなくてはいけませんし、毎日2度ほど看護士さんがやってくるというのも原因でした。看護士は決まった時間には来ず(フランス流)、早朝に来ることもあればお昼直前にやってきたり、2度目も同じように夕方だったり夕食の時間だったり。小さな子どもがいる生活には合わないという夫の考えで、夫自ら実家に行くことに決めたのです(決して私が追いやったわけではありません)。

話がそれましたが、そのため2ヶ月+最後の入院3週間ほど息子と私2人の生活だったため、突然いなくなってしまった感がありませんでした。それでも、実家に滞在している時はほぼ毎日通っていましたので、

おじいちゃんおばあちゃん家にパパがいたのに、どうしていなくなったんだろう?

と初めはよく理解できていませんでした。夫が亡くなってすぐはパパのことを時々口に出していましたが、今ではこちらが話を振らないとほとんど喋りません。

そして昨日。眠りにつく直前の息子は、ムニャムニャしながら私に抱きつき、

「ママ、だいしゅき。」

と(息子は1日に何度もこの言葉を言ってくれます)。そして私も

「ママも●●(息子)のこと大好きだよ。」

と返しました。すると息子は、

「●●、パパ嫌い。」

と言うのです。どうして!?とビックリしました。理由を尋ねると、

「もうパパに会えないから。」

と。。。ボロボロと知らぬ間に涙が出てきました。

「パパは、●●とママを嫌いで置いていったんじゃないんだよ。パパがずっと痛い痛いだったの覚えてる?(うなずく息子)本当はずーっと●●とママと3人で一緒にいたかったんだけど、●●を抱っこしたりたくさん一緒に遊んだりしたかったんだけど、痛いのが大変で苦しくて苦しくてネンネすることになったの。でもネンネしたからパパはもう痛くないの。●●はパパが痛いの嫌だよね(うなずく息子)。もうパパは見えないんだけど、いつも●●とママの近くにいて守ってくれているからね。だから嫌いなんて言ったらパパが悲しむから言わないでね。」

「でも会えない・・・パパ・・・見えるよ。」

そう言った後、息子は眠ってしまいました。こんなに小さな体でこういうことを思っていただなんて。息子が寝た後も1人でボロボロと泣いてしまいました。

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