日本流?フランス流?
私は生まれも育ちも日本、生粋の日本人なので、こちらの生活が10年を超えているとは言えまだまだ日本人的考えなことが多いです。日本の家族には「え?」と言われることも多々ありますけど・・・。
息子をフランスで育てていく上で
「日本人的な考えを教えるべきか、フランスに住む以上はフランス人的考えを教えるべきか。」
と悩むことが多々あります。夫がいたらまた違ったのでしょうが、義家族が近くにいるとは言え基本的には私の考えが息子に伝わるので悩みます。
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例えば(私が教えられてきたことなので、今の日本で通用する考えかどうかはわかりませんが)
自分が人にやられたら嫌なことは、人にしないようにしよう。
自己中なフランス人は、こんな考え方をしません(苦笑)。人にやられて嫌なことも必要であればする、そして自分がやられたら文句を言う、こんな感じが多いです。これについては、息子に日本人的考えを教え込んでいます。ただ、
やられてもやり返すな。
これは、「やられたらやり返せ」と教えています。
こちらでは、何でも言ったもん勝ち、やったもん勝ち。黙って耐えて評価されることは残念ながら無いのです。優しいだけじゃ何にもならないし、弱い子とか頭が悪い子と思われて終わる、そんな風にはさせたくないので。
ところが、基本的にビビりで内弁慶な息子は「やられたら逃げる」タイプ・・・顔を引っかかれても先生に言うだけ、押されても起き上がってまた遊ぶだけ。「逃げるが勝ち」という言葉もありますが、怖がらないでどんどん立ち向かっていって欲しい(取っ組み合いになっても)と母は思うわけです(私はそのタイプだった。笑)。
小さい時から私が守りすぎたのもいけなかったとは思うのですが、これは息子のもともとの性格もありますね。
今の学年(3、4歳児クラス)は分け合うよりも自己主張が強いようで、
「使っていたオモチャを貸してと言われたから貸したのに返してくれなかった。先生はみんなで分け合いましょうって言うのに、誰も言うこと聞かないんだよ!」
と息子は憤慨(苦笑)。
「じゃあ、他のオモチャで遊べばいいじゃない。」
と言っても、
「他のオモチャを取れば、また他の子が使いたがるの。もー、いやになっちゃう!」
と。
「だったら貸さなければいいじゃない。」
と言っても、
「貸さないと泣いたり暴れたりされるから面倒だし。」
と・・・恐らく息子は精神年齢が2歳くらい上なのかと思いますが、そういう我慢だけじゃなく、もう少し子供らしくはっちゃけてくれてもいいのに、と母は思うのです。ただ、こういう経験から協調性とか順応性って生まれるのかな?と。でもフランス人に協調性や順応性があるかと言われれば・・・。
とにかく、日本的考えのいいところと、フランス生活では外せない考えをうまく織り交ぜながら(これが難しい)、息子と試行錯誤で頑張っていきたいです。
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ちなみに、担任の先生に息子の様子を聞いても
「全く問題ないですよ。クラス全員がこの子だったら良かったのに。」
と言われるだけ。それって先生的には聞き分けが良くて扱いやすい子だって意味ですよね・・・。
夫のことがあって以来、どうしても
「私はいつまで生きるかわからないんだから、息子には一人で生きていける強さや術を身につけて欲しい」
と思ってしまいます。兄弟がいればまた心強さも違ったのでしょうが。
あと3ヶ月弱で5歳。家では何でも 「ママー、ママー」 と甘えてきて、「今のうちだけだから」と対応していましたが、時々疲労のあまり爆発しそうになります。。。
今までは先回って色々やってしまったのが、息子を甘やかしてしまったと反省。息子のためにも私のためにも、これからはもう少し「自分でできることは自分で」と息子の自立心を育てていきたいと思います。悲しきかな、母はいつまでも君を守ってあげられないのだ。頑張れ、息子!
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