夫の誕生日に想うこと

日本から体調不良のまま帰って来て、体調も気分も沈んだままな私ですが、先日友達から

「もう9月に入ったね!」

とメールが来て驚きました。9月に入っていたことに気づいていなかったのです(もちろん息子の幼稚園が始まる日は覚えていたのですが、実感なくて)。そして日付を見て

「もうすぐ夫の誕生日だ・・・だからなんだか心がざわついていたのか」

と後から分かりました。

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今日は夫の誕生日。昨日は水曜で幼稚園が休みだったため

「バスでパパのお墓まいりに行こうか!」

と息子を誘ったのですが、

「バスで気持ち悪くなるから行きたくない。」

とフラれてしまいました。私も朝から頭が痛くて体が怠かったため

「じゃあ仕方ない。明日ケーキでも買って、パパの好きなものを作って二人でお祝いしよう」

と言って終わりにしました。無理やり連れて行っても良いことないので。。。

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今日は朝から片付けをしたり、普段見て見ぬ振りをして過ごすようなところを掃除したり、本当に落ち着きません。他の人にとっては、普通の日。夫の誕生日を知っている人にとっても「故人の誕生日」で何ら特別なことはないってわかっています。でも、じっとしていると悲しくなりそうで何かしてしまうのです。 そしてふと

「夫が亡くなった年の誕生日って一体何をしていたんだろう?」

と思いました。まったく記憶がないのです。そこで以前のブログを久々に(初めて?)読み返してみました(2016年の9月のみ)。

夏に効いていたはずの抗がん剤が、変えてからまったく効かずに目に見えてひどくなっていっている状態でした。

「この時、夫のメンタルも悪い状態で、家の中にいることが息苦しくて大変だったんだ・・・」

ということを思い出しました。おそらく誕生日どころではなかったでしょうし、

「誕生日おめでとう!」

なんて言える雰囲気はまったくなかったはず。夫もお祝いなんていらないと言っていたことを思い出しました。

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結婚記念日は心の中で思うだけで、もう何もしない日になってしまったけれど、やはり夫が生まれた日はお祝いしたいなーと。亡くなってから祝うなんて遅いけれど、息子に夫の誕生日を覚えていて欲しいし、そうすることで夫も私たちの中で生き続けるんだって思うのです。

夫の母にとってみれば、お腹を痛めて産んだこの日は本当に辛い1日だと思います。もちろん毎日辛いだろうけれど、この日は特別に違いない。 夫の弟から、午前中に両親とお墓参りに行く、とメッセージがきましたが、

「私はお昼の準備も息子のお迎えもあるので行けなくてごめんね」

と返事をしました。夫の両親には冷たい嫁って思われるかもしれないけれど、夫はわかっていてくれるはず。

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「もしも夫が生きていたら・・・」

と考えない日はないけれど、それでも私は生きなければならない。 考えても訪れない未来を想像するよりも、生きている息子にきちんと向き合って、毎日を丁寧に生きたいです。  

 

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