ドキドキの対面

年末のパリ滞在のお話です。

去年の秋に息子と日本に帰る前から、パリに行くことを考えていました。息子が東京ディズニーランドを気に入れば、パリのディズニーランドにも連れて行きたいな、と思って。その件を、Aさんにお話したら

「パリにいらしたら一緒に行きましょう!」

とお返事をいただいていました。また、私たちがパリに行くのであればクリスマスの後は仕事のお休みをとってくださるとまで。

ところが、息子はディズニーランドよりも地元のしょぼい遊園地の方が楽しいという結論を出してしまったので、パリのディズニーランドは諦めたのですが、私の心の中でパリ行きを妄想し始めていたため、どうしても行きたくなりました。夫の命日の後は気分が沈むこともわかっていましたので、何か楽しめることをしたいなって思っていたのです。

しかも、

「家に泊まってください」

とまでおっしゃってくださって!

私、遠慮ない人間ですので(だからみなさん、迂闊に社交辞令を使わないでくださいね)

「じゃあ、2泊お願いします!」

と言って、飛行機のチケットを予約したのが11月のこと。

「2泊3日で・・・3日だから・・・28日発だと31日帰りか。」

とカレンダーも見ずに予約してしまいました。普通の方はこれを見ただけで

「それなら3泊じゃないの」

と気づくと思いますが、私が気づいたのがだいぶ後でした(苦笑)そしてAさんに

「申し訳ないのですが3泊でも大丈夫でしょうか?」

とお願いさせていただきました。。。

メールでは、すでに1年以上もあれこれやり取りをしているAさん。それでも、普通は会ったこともない人間を家に泊めるなんてしてくれないと思います。しかも私のミスあって3泊も!その上、空港までお迎えに来てくださる優しさMAXっぷり。会う前から感動。Aさんの心の優しさ、見習いたいです。

ところが、オルリー空港に降り立ったら、自動ドアみたいなものがなく、そのまま出られちゃいました。これじゃあAさんと会えない!と思って、自分たちが乗ってきた便がどこの出口なのか画面でチェックして、ブーブー文句を言う息子を引っ張ってそこに向かうと、Aさんと息子君が自動ドア側を見て待っているではありませんか!反対側からそーっと

「あのー・・・」

と声をかけた私。行く前は若干感動の対面になるかと思いきや、出口事件ですでにいっぱいいっぱいだった私は無事に会えたことに安堵でした。

息子君は恥ずかしくて逃げ回ってしまいましたが、どうにか4人でバスやメトロを乗り継いでAさん宅へ。

すでにオヤツの時間を回っていたため、4人でオヤツをいただきました。恥ずかしがっていた息子君は、息子とオモチャを取り合うほど活発に変身。ちょうどイヤイヤ期のようで、何でも返事は

「ノン!!」

1年前のことだからすっかり忘れていましたが、思い返せば息子もこんな時期があったなー。

この日はどこにも出かけず、そのまま家の中でのんびり過ごしました。とはいっても、2歳児と3歳児がいるので私たちは思ったようには全然話せず。。。子供達が寝静まってから、連日夜の2人未亡人会を開きました(笑)

それにしても、Aさんの優しさは女神級です。

「やっぱり3泊で良かったですよ、2泊だったら正味1日しか行動できなかったですもん。」

とおっしゃってくれたのです!私のミスをこうやってフォローしてくださるとは。私もAさんのような人間になりたいです。

未亡人会の詳しい話は次回に続きます。

 

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