家族の中でも違うこと
クリスマスはいかが過ごされたでしょうか。
本当は、息子のクリスマスプレゼントのことについて書きたかったのですが、思うことがあったのでテーマを変えます。
昨日の記事にも書きましたが、イヴは何もせず二人で過ごしました。25日の今日は、息子と二人で夫の一番上の兄のお家に行ってランチをいただいてきました。夫が元気だった頃は、毎年24日の夜は一番上の兄宅でディナー、25日のランチは夫の両親宅でランチが定番でした。
夫が亡くなった年(一昨年)は、恐らく一番上の兄家族だけパーティー(?)をしていたと思います。誰も口には出しませんでしたが、子供3人もいてクリスマスをしんみりやるとは思えませんから。
そして去年はその一番上の兄と奥さんから、一緒にクリスマスを過ごそうと連絡がきました。息子は3歳前でしたが、特にクリスマスが何かを理解していた年頃でもないですし、第一私がそんな気分になれなかったことからお断りしました。
今年。去年同様お誘いがきました。息子も幼稚園でクリスマスの話があってどんなものか分かって来たこともあり、さすがに二日間二人で静かに過ごすのもな・・・息子にもクリスマスってどんなのか(家族が集まってプレゼントを開けて遊んだり、一緒に食事をするということ)を見せた方がいいかな、と思ったので行くことに決めました。
本当は24日の夜と25日のお昼と言われたのですが、通常19時過ぎに寝る息子を連れて24日の夜に二人で帰って来るのは大変で怖いのもあり、25日だけ行くことにしたわけです。
夫の兄夫婦は、夫の両親に何度も
「孫のためにも来てよ」
と誘ったそうです。でも、頑なに断った両親。夫のすぐ上の兄(独身)も、夫の弟夫婦も断ったそう。
私は、息子がいるから行きましたが、もしもいなければ行きませんでした。やはりそんな気分になれませんし、私はフランスで生まれ育ったわけでもないので、特にクリスマスをやらないと!という考えもありませんし(息子がいなければフランスには既にいないでしょうけど)。
子供達のためにも一緒にクリスマスを過ごして欲しい、と願う兄夫婦の考えも分かります。そしてまた、息子を亡くしてそれどころじゃないと思う夫の両親の気持ちも分かるため、私にはどちらにも何とも言えませんでした。
兄の奥さんは
「あなたの旦那さんは、こんなこと望んでいないわよね。自分が亡くなった後でも家族みんなで仲良く集まって欲しいって思っていたに違いないわ。」
と言います。
でも・・・夫の両親にとってみれば、やはり実の息子を亡くして、その息子以外の家族が全員集まった場合、どうしてあの子だけここにいないんだ、何のためのお祝いなんだ。。。と悲しみが倍増してしまう気がするのです。孫のためとはいえ、孫が実の子供よりも勝ることはないと思います(孫を持ったことがないから分かりませんが)。
兄の奥さんには、
「縁起でもないことを言うけれど、もしもあなたの子供のうち一人が亡くなったとしても同じようにクリスマスができる?」
って言いたい気持ちもありましたが、そこは私の出る幕でもないので
「確かにそうではあるけれど、19日に亡くなって埋葬したのが27日だから、やっぱりクリスマスはそんな気分になれない両親の気持ちも、ものすごく分かる。私は息子のために来たけれど・・・」
とだけ言いました。兄の奥さんにしてみれば、義理の兄弟が亡くなっただけですからね。だけって言い方も悪いですけれど、所詮は結婚で繋がっただけの兄弟ですから。
小さな子供たちがいて、未来を向いている兄家族。亡くした息子を思い、過去を向きながら泣く夫の両親。どちらが良いとか悪いとかではないですが、やはり同じ家族でもその立場によって悲しみの度合いは違うものだと感じずにはいられない日となりました。
一番上の兄はどうも他の兄弟と比べて温度差があるようです。それは前々から思っていました。もちろん家族がいて共働きで日々忙しいこともあると思いますが、それだけではない気がします。おそらくトゥサンも夫の命日もお墓参りに行っていないと思います。お墓参りだけがすべてではありませんが、夫のことを思う時ってあるのかな・・・?と少し寂しく感じるのが正直なところです。
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