アルコールと死別
みなさん、お酒(アルコールという意味)は飲みますか?
私はもともとお酒が好きでしたが、妊娠出産授乳で2年半ほどお酒を飲んでいませんでした。授乳を終えてすぐも、特に飲みたいという気になれませんでしたし、体もあまり受け付けず酔いやすかったため、夫や息子のことを考えて控えていました。
でも、夫と死別をして1週間後に母と弟がこちらに来てくれた際、再び飲むようになりました。息子を寝かしつけてから、3人で昔のことなどを話しながら飲んで、楽しくなると悲しい気持ちを少し忘れられたのです。
2週間ほどそんな生活が続いて、その後弟は帰国。しかし、その後すぐ日本の祖母(母の母)の具合が悪くなってしまい、母と一緒に息子を連れて日本へ帰りました。滞在は1ヶ月ほどだったのですが、その間毎日飲んでいました(飲んだくれていたわけではなく適度に、です)。
こちらに帰ってくると、頼りにしていた母も弟もいない生活。しかも夫がいないという現実を突きつけられて、無性に寂しく悲しく、それを紛らわすために毎日お酒を飲んでいました。
寂しさや悲しみを紛らわすためのお酒のはずが、逆に余計に悲しみが増すことだってあります(実はその方が多かったりする)。ただ、毎日飲む生活を1ヶ月半もしていたら、飲まないことが物足りなく感じてしまって、習慣的に飲むようになっていました。軽くアル中ですよね。悲しい出来事が原因でお酒に溺れてアル中になる人の気持ちがわかります。ま、飲むといっても、小さいビール缶を1本とワイン一杯か、ワイン2杯か、そんなくらいの量ですけど。。。でも、徐々に体も慣れて来て、量やアルコール度数が増え始めていました。
1年以上そんな生活を続けていたら、昔はあり得なかった、飲んでいる時の怠い感じとか、時には頭が痛くなったり、ということが出て来ました。
「そこまでして飲む意味がわからないし、私が病気になっては元も子もない。最近疲労感が取れないのはお酒のせいかな。。。悲しみとか辛さ、むしゃくしゃした気持ちを紛らわしたり、ストレスを発散するためのお酒って体に良くないのかも!?」
と、ようやく気付いたのです。初めは飲まないことがストレスになるかな?と思っていましたが、そんなことは一切なく。
ただ、家族や友達と楽しく飲みたい時とかは別です。頑張った自分へのご褒美もあり。でも1人で悲しくなるお酒は禁止、ストレスが溜まっているから飲みたい!という時のお酒も禁止にしてみました。
すると何だか以前よりも精神的にも肉体的にも楽になったのです。気付くまでに1年以上かかってしまいましたが、これからもなるべく寂しさや悲しみ、ストレスから逃れるためのお酒は控えるようにします(ここで宣言することで自分に言い聞かせているわけです)。
悲しみを紛らわすお酒は、余計に悲しみを増したり、飲みすぎたり、お金もかかっている上に健康にも良くないって、全然いいことないですからね。死別経験者のみなさまならわかってくださると思いますが、時々無性に現実から逃げたくなる時ってあるんですよ。。。でも、そんな時にお酒を飲んでも逃避できないことを自分にわからせて、逆にそういう時は好きなお茶を飲むようにしています。
下のボタンをクリックしていただけると
ブログ更新のモチベーションが上がります。
-
前の記事
遺品に対する夫の両親の想い 2018.04.24
-
次の記事
死を前にした人にできること 2018.04.27