未だ届かず
あともう少しで、夫が旅立ってから11ヶ月が過ぎようとしています。肌を刺す外の寒さ、クリスマスの準備を始める街灯やショーウィンドウやら、とにかく去年を思い出すものでいっぱいであまり外に出たくないというのが正直なところ。
最近、同僚から
「もう(夫の)車は売ったの?」
と聞かれたのですが、実はまだ公証人からの手紙が届かず、遺産に関しては何も手をつけられていない状況です。
夏のバカンスが始まる前に夫の弟に問い合わせてもらったところ、
「間もなくできますから」
という話でした。とりあえずバカンスが終わるまで待とう(9月に入ってから)、と話していましたが、待てど暮らせど便りが届きません。。。10月後半くらいに、また問い合わせてくれたのですが(どちらも私がお願いしているわけではなく自主的にやってくれます)、
「未成年の子供がいるから手続きに時間がかかる。それでも間もなく届くから安心してください」
と言われたそうです。前にも書きましたが、フランスでは遺言状がない限り夫(もしくは妻)が残したものは、配偶者ではなく子供にいきます。結婚後に共同の名前で購入したものであれば別ですが。そのために時間がかかる・・・わかるような、わからないような言い訳。
夫の弟曰く、書留で手紙が送られてきた後に家庭裁判所から呼び出しを受けるそうです。その後ようやく私が保護者として息子のものになる、という話。
夫が乗っていたスクーターは、夫の弟が欲しいというのであげることにしました。夫の車は夫の兄が欲しいというので、これはあげるなんて太っ腹なことはできないため、格安で譲ろうと思います。私には大き過ぎる車だし、維持費がどうしても高くなってしまうので手放すことには決めていましたが、夫の兄が乗ってくれるのは嬉しくもあり複雑な気持ちです・・・まったく目に見えない、知らない人のところに行ってしまえば気になりませんが、ことあるごとに乗せてもらう状態の私たち、乗るたびに夫のことを思い出さずにはいられなくなりそうです。
実は小さなアパートも一つ(一棟という意味ではなく、)あるのですが、そちらは貸すに貸せず(夫が亡くなった当時は空いていたため)、管理費などの維持費や固定資産税がどんどん引かれていく一方です。車やスクーターは仕方がないですが、こちらは早くどうにかしたいです。私は公には相続できないにもかかわらず、その支払い義務がある、というのがいまいち納得できません。。。
そうこうしているうちに、クリスマス休暇に入って
「年明けになりますから」
っていう展開もありえなくない、そしてそんなことには驚かないフランス生活です。
下のボタンをクリックしていただけると
ブログ更新のモチベーションが上がります。
-
前の記事
トゥサンに想う 2017.11.08
-
次の記事
蘇る、息子のトラウマ 2017.11.13