パパを想っての涙

昨日(金曜)の午後は幼稚園をお休みした話を昨日書きましたが、その日の夜のこと。

何の話の流れか、昔の動画を見せることになり、3人で最後に出かけた公園の動画を息子に見せました。

「パパの顔が見たいのに、どうして見えないの?もっとあっちを映してよ!」

それはパパが病気の顔をビデオに撮られるのが嫌で、ママが怒られるから撮らなかったんだよ、と教えましたが、久々に病気中の夫の顔を見た息子。

「パパってこんな顔だったっけ?」

と。普段目にするのは、発病していたものの手術をする前の元気な夫の写真。そのため、げっそり痩せこけた夫の顔を見て同一人物と思えなかったのかも。

でも、小さい自分がパパと一緒に公園で遊んでいる姿を見られて嬉しそうでした。以前は小さい頃の動画を見せると怒って消そうとしていたので、これも成長ですね。

息子と夫の2人で滑った大きな滑り台。夫が立ち上がれず、夫の弟の手を借りて立ったのを見て

「パパはどうして1人で立てないの?」

と疑問に思っていましたが、

「ガンのせいで、1人で立ち上がるのが大変になっちゃったんだよ。パパは体が大変だったんだけど、また●●と一緒に公園に行きたいって言って、トントン(夫の弟)に連れて行ってもらったの。」

と説明しました。

「パパはガンだったんだよね?どういう病気?」

と聞かれて答えに困った私は(さすがに細胞が・・・とか説明できないので)、夫の喉にできたガン部分の写真(ひどくなる前の、まだ小さい段階のもの)を見せました。

「こんなのが喉にできたの!?痛そう・・・何だかパパが可哀想で泣きたくなってきちゃった・・・」

と、目に涙を浮かべ始めてしまいました。やってしまった!と思い、

「でもね、もうパパは痛くないから大丈夫!こうやって●●が優しい気持ちでパパのことを考えてあげていること、パパは喜んでいるよ。優しい子に育って嬉しいなって。パパはこんなに痛いガンと戦ったんだから、本当にすごいよね。でも、もう全然痛くないから、可哀想じゃないから心配しないでね。」

と言いながら私が涙(苦笑)夫の無念とか、息子の優しい気持ちとか、自分自身の気持ちとか色々と入り混じった涙でした。

夫は、病気の自分の顔を覚えていて欲しくないから、と言っていましたが、やはり息子にとってはそれもパパの一面でもあるわけで。私のエゴかもしれませんが、病気になった後でも息子のことを一番に考えていた、という事実もちゃんと知っていて欲しいな、と思っています。

 

 

下のボタンをクリックしていただけると
ブログ更新のモチベーションが上がります。

にほんブログ村 子育てブログ 死別シングル育児へ