父の日と息子の質問
母の日は、フランスと日本では違うのですが(フランスは5月最後の日曜)、父の日は日本と一緒です。
というわけで、最近幼稚園では父の日に向けてのプレゼント作りをしているそうです。
先日、息子を幼稚園に送り届けて家に戻ろうとしたら、担任の先生に呼び止められました。
「最近、息子さんがすごくパパについて質問してくるんですよ。」
と。まさか幼稚園でそんな質問をしているとは思っていなかったので、
「え、どういう質問ですか?」
と聞くと、
「“パパはお空にいるって言うけど、飛行機に乗ったら会えるの?それともヘリコプター?”と昨日は聞かれました。私は無神論者なのでそういう話は信じていないし何て答えたらいいか分からなくて・・・ただ、飛行機でもヘリコプターでも会えないくらい高いところにいるんだよ、とは言いましたが」
と。これは夫の家族の影響です。彼らはいつも
「パパは空から見ているからね。ママの言うことを聞かなかったり、ご飯をきちんと食べなかったりしたら、パパは空から見ていて悲しむからね」
と言うのです。
息子としては、自分の目には見えないパパが空のどこにいるのか、見てるってどういうことか、と疑問なようで幼稚園の先生に質問したようです。ただ、先生曰く、そこに悲しさや他の子への嫉妬はなく、単に疑問に思うことを聞いているだけのようです。
家でもですが、息子は夫のことを聞いてくるときに「悲しみ」とか「寂しさ」はまったくありません。単純にパパのことを知りたいだけ。
知りたいというのは、「死」のみならず、自分(息子)が小さい時にパパとどんなことをしただとか、何を言っただとか、どうして病気になってしまったのかとか・・・最後の質問はなかなか難しいのですが、それでも私は
「世の中には答えが出せるものだけがあるわけではない。むしろ分からないことの方が多い。同じように、見えるものだけが全てでは無い」
ということを教えています。
魂という言葉を出してしまうと難しいですが、例えば
好きとか嫌いの「気持ち」は見えるものではないよね?風や匂いは目に見えないよね?
と、なるべく息子に理解しやすいように話しています。が・・・やはりまだ難しいのかな。私の説明も、余計に息子を混乱させているのかも。それでも諦めないで、息子が納得いくまでいくらでも話をしていこうと決めています。それが夫が残した私への課題の一つでもあるような気がするので。
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