懐妊

日本から帰って来てすぐに、夫の弟の奥さんが妊娠した、と夫の弟から聞きました。彼らは結婚して2年目に入ったばかりですが、奥さんは三年くらい出かけたりのんびり2人生活を楽しみたいと言っていたので私はビックリしつつも嬉しく思い喜びました。

この時は出勤時に息子を預かってもらうため夫の弟宅に行ったのですが、一人になってからなぜかよく分からない複雑な感情に襲われました。もちろん本当に嬉しいのだけれど少しモヤモヤした感情が心の奥底にあるのです。

私だって夫がいたらもう一人欲しかったのにという嫉妬?みんなそれぞれの家族で新しい命が増えていくのに、私たちは二人のままで何か取り残されているような寂しさ??

未亡人仲間(勝手に名称)で、お子様がいらっしゃらない方もいます。その方に比べたら私は1人ぼっちになったわけでもなく息子がいるんだから、嫉妬する必要も寂しく思う必要もないはずなのでしょうが。。。

人生で数回しか味わえない(中には10回以上の方も稀にいますが)妊婦生活、そして出産という一大イベントですが、私はそれら(特に出産の時)をあまり思い出したく無いのです。

健康だった夫との一番最後の思い出だと考えると、幸せなその時すら苦しく思えるのです。妊娠中は流産の危険があり、初期も後期も寝たきりの生活でした。夫は仕事をしながら家事洗濯炊事もしてくれて、毎日私たち二人のことを心配していました。また出産時もそうです。普通分娩する予定でしたが、息子がラストスパートで大きく成長し降りてこられない&子宮口も固いまま開かずで緊急帝王切開。心配性の夫はストレスで食べられず変な汗をかきながら側にいてくれました。

夫のガンを増殖(急増)させてしまった一因は、私の妊娠出産、ストレスを与えていた=病気の原因を作ってしまった、とどうしても思えてしまうのです。

他の誰かがこのようなことを言って嘆いていれば、私は恐らく

「そんなことないよ!旦那さんが待ち望んでいた息子がお腹で育った時期、生まれた時がストレスだったんだろう、なんて言ったら旦那さんも悲しむよ。あなた達が一番幸せな時期だったんだから。」

と言うに決まっています。でも、でも、当事者となると何か違うんですよね。。。やっぱり夫の弟夫婦の懐妊ニュースを心から喜べなかった理由は、嫉妬とか寂しさよりもココにあるのだろうな。ブログを書いて気持ちを吐き出しながら客観的に考えて気づきました。

 

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