あれから9年

2011年3月11日に起こった東日本大震災から9年が経ちました。あの日のことは今でも覚えています(もちろん私はフランスにいたのですが)。

ちょうどその数日前から夫がバカンスを取って山小屋に1週間二人で行っていたのでした。夫以外から連絡がくるはずもない私の携帯が朝の8時に鳴って、何事かと思ったらフィリピン人の友達からで

 

「君の故郷が大変なことになっている!とにかくテレビを見てみて!!」

 

と言われ、繋がらないと分かってはいたけれど母に電話をかけてみたけれどやはり繋がらず・・・祖母も繋がらず・・・夫も私のただならぬ状況を察知して起きて、二人でテレビを観に行きました。そこで目にした津波の様子・・・言葉も出ず涙がだけが出てきて、もうこれ以上観たくないと観るのをやめてしまった私。

 

私が知っている範囲の人たち(かなり狭い)は幸いにもみんな無事だったけれど、だから良かった!ではなく、変わり果てた故郷の姿、呆然と立ち尽くす人々、家族を亡くした方々の写真を観ながら、とにかくしばらくは辛かったです。しかも、数週間後に日本行きを決めていたのですが、色々考えてフライトはキャンセル(無料)で。

 

当時を思い出すと、その時の辛さに加えて夫がその時は元気に生きていた事実がますます思い出を辛いものにしてくれます。あの時夫は元気で私の横にいたのにな・・・今はもういない・・・その違いがきついです。

あの時から9年経つのか・・・と思い、亡くなられた方々の冥福を祈ると同時に、夫もそこから5年しない内に亡くなったことを考えると何とも言えない気持ちです。本当に私たちの人生、何が起こるか誰にもわかりませんね。

 

***

 

あとは少し違うのですが、インスタでも辛い感情が掘り起こされます。まだまだ死別されて1年も経たない方の投稿を見ていると、

 

「そうそう、その感情わかるわかる・・・」

 

と共感できると同時に、その時点に引き戻されてドヨーンとなってしまったりするんです。インスタを始めて、ブログだけでは出会えない死別された方達と気軽に(?)出会えて(しかもみんな良い人!)とても嬉しい反面、当時の記憶が蘇ってきて辛いことも多々あるんですよね・・・。

 

***

 

前回、新型コロナウイルスについて日本は死亡者が少ない話を書きましたが、私は日本の状況をよく調べもせずに書いておりました。フランスでは亡くなった後でも新型コロナウイルスだったかを検査しているようですが、日本は違うのですね!それを知りませんでした。それだからあんなに感染者数や死亡者数が少ないのか、と。納得です。

知らぬ間に普通の高齢者の肺炎として葬られてしまうのかな・・・調べるコストはもちろん、数が増えるほどパニックになるとかお偉いさんの問題とかあるのでしょうかね。

 

話は色々飛んでしまいましたが(苦笑)、このブログを読んでくださっている世界中のみなさんの無事を心から祈っています。

 

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