死別から学ぶ本当に大切なもの
このブログを読んでくださる多くの方は、死別を経験した方だと思うのですが・・・
みなさんは、死別を通して考え方が変わったりしましたか?
私は本当に本当に本当に、人生って何がいつ起こるか分からないんだな、ということを実感しました。
同じ死別でも、それが祖父母や親、兄弟、友達、いろいろあると思います。でも、この世で血が繋がらないのに心の底から愛して、これから長い人生を一緒に歩んでいこうと決めた人に先立たれるのは、心底辛いです。
祖父母や親であれば順序的に先に逝きますし、兄弟や友達はそれぞれ別の家庭、人生を歩みますから、やはり感覚が異なります。
でも、だからといって
「どう?私辛いのよ?大変でしょ?頑張ってるでしょ??」
なんてことを言いたいわけではありません。
私は夫との死別を通して、特にお金に対する価値観が変わりました。
以前であれば「できればお金は少しでも多くある方がいい!」と思っていましたが、今は「お金はもちろん必要なものだが、最小限で十分。大事なものは息子。そして自分自身の健康と心の豊かさだ」と思うようになりました。
もちろん、以前でも「健康が一番」というのはわかっていましたが、それは頭でわかっていただけなのだな、と今なら思います。
そして、周りを見ていると
「人と比べて自分がどうあるか、どうありたいか」
を考えている人が多いな・・・と気づきました。
私は世間一般的な物差しで比べたら物欲は強くありません。流行りの○○が欲しい!というのも昔からありません。でも、今の自分と昔の自分を比べると、少なからず「人と比べて」考えている部分はありました。
死別を経験してから、なんかもうそういうことどうでもいいなって思うんです。それは投げやりとかではなく・・・そんなことに意味は無いなって気づいたというか。別に「極めて質素に生きたい!」と思っているわけではないですよ。必要があれば買います。ただ、それは他人と比べるための浪費ではない、という意味。
まずは私自身の心を豊かにすれば健康もついてくるだろうし、ストレスが少なければ少ないほど、息子にも穏やかに接することができると思うのです。たとえ貧乏生活でも心豊かに生きたいな、と。もしも宝くじが当たって大金持ちになっても(笑)ブレることなく内面を磨きながら生きたいな、と。こうして文章にするのはなかなか難しいですし、私自身の頭の中でも整理ができているわけではないのでうまく説明できないんですけど・・・。
感情的にも、以前に比べたら少々のことでは怒らない、悲しまない、自分で言うのも変ですが、平坦な感じというか穏やかなんです。例えば、フランス国鉄のストライキで満員電車の中「バッグが当たる」だの「その腕が邪魔」だの怒っている人たち、車の渋滞でクラクションを鳴らしまくる人たちを間近で見ていると
「そのバッグや腕の相手、前の車が友達や家族だったら、そんなことしないだろうに・・・」
と。でも、そういう人たちを見たからといって、嫌悪感や苛立ちを覚えるわけではなく、
「そういえば、私もそんな風に苛立っていたな・・・」
と反省しています。
これからは、もっと穏やかに世間の物差しに振り回されずに生きたいな、と思っています。とはいいつつも、「これをやめたらあれがこうなるし・・・」と色々と計算してしまって、なかなか思うようにできないんですけどね。
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