別れと出会い
出勤日だった今日。パート勤務とはいえ、仕事の日は家に着くとドッと疲れがきて息子が寝る頃には私も眠くなるパターンです。フルタイムのシングルの方々、心から尊敬します。
「息子が寝たから、私も疲れたし寝ようかな」
と思ってふとメールチェックをしたら、むかーし昔にフランス政府から強制的に行かされた移民のためのフランス語講座(?)みたいなもので知り合った日系ブラジル人の女の子(以前ブログに書いたことがあるかも?)の旦那さんからメールが来ていました。その瞬間、眠気も吹っ飛んじゃいました。
実は、このブラジル人の子が夫よりも先にガンにかかっていて・・・一度励ますための誕生日メッセージを送っていました。闘病中も彼女の代わりに旦那さんがメールをくれたりして繋がっていたのです。
夫が亡くなってから数ヶ月後に「実は彼もガンで・・・」という内容のメールを送っていました。その時には、彼女はまだ闘病中で抗癌剤が効いて普通に近い生活を送れるようになっている、という話だったのです。彼女がまだ頑張っていることを素直に嬉しく思ったのを、この前のように思い出します。
***
今回の内容、彼女が亡くなってしまったという悲しいニュースでした。時々彼らのことを思い出しながらも、自分と息子のことで精一杯だったので、「便りがないのは元気な証拠」くらいに思ってメールするのを後回しにしていましたが(フランス語でメールをするのは日本語のようにいかないですし)・・・夫が亡くなって2年後の同じ12月に亡くなっていたそうです。
旦那さんとは特別親しい仲ではなかったから「どうしてすぐに連絡をくれなかったの!」とも思わないですし、死別後の気持ちがわかるから、連絡に時間がかかったのも分かるので何とも思いませんでした。ただ、あのいつもニコニコしていた可愛い彼女が亡くなってしまったんだって思うと・・・何とも言葉になりませんでした。
そして同時に、彼は新しい彼女を見つけて運命の12月(?)に娘が生まれるという報告をしてくれました。
「死別して2年で新しい人と子供まで!?というか、子供がもうすぐ生まれるのなら死別して1年くらいで知り合ったってこと??」
という気持ちも正直無きにしも非ずでしたが(苦笑)、彼はまだ若いし彼女との間に子供もいなかったから、新しい人生を別な人と歩み直すって、すごくい良いんじゃないかって思い直しました。誰かと一緒にいることで心が少しでも癒えるのであれば、そうした方が絶対にいいから。悲しいけれど、亡くなった人は戻って来ないし、抱きしめてもくれない(私たちが見えないだけかもしれないけれど)。
私には小さな息子がいたから独りでもやってこれた。でも、彼のように若くて子供がいなかったら?そのままここにとどまる??きっと彼のように新しい誰かを見つけていたかもしれないなって思います。
***
何が良いとか悪いとかは無くて、残された人が幸せでいることが亡くなった人の一番の望みだよな・・・って最近すごく思うわけです。
それにしても、ブラジル人の友達。ヤキモチ妬きな彼女らしく、彼の誕生日に亡くなったそうで、彼の娘も12月生まれ。その子が彼女の生まれ変わりとは思わないけれど、きっと「新しい人と一緒になっても私を忘れないで!」ってことなんだろうな、彼女らしい!と思わずにはいられませんでした。
下のボタンをクリックしていただけると ブログ更新のモチベーションが上がります。
-
前の記事
小さなストレスの積み重ね 2020.10.04
-
次の記事
またもガン 2020.10.08