やっぱりまだまだダメだった

フランス的には同じ日に2度の投稿となります。どうしても書きたくなって。。。

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今日は息子が20時くらいに寝たので、その後片付けをしてネットでニュースを読み、ふと思い立ってテレビをつけたら、ARTEというチャンネルで「フィラデルフィア」がやっていました。

1993年のアメリカの映画。簡単に言うと、ゲイである(非公表)弁護士の主人公(トム・ハンクス)がHIVに感染し、不当解雇されたことから裁判で闘う様子を描いたものです。

この映画自体の存在は知っていましたが、今までまともに観たことはありませんでした。今日はちょうど始まりからだったのでじっくり観てみようと思っていたのですが。。。

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(映画自体の評価は省きます)

まず、トム・ハンクスがHIVによりどんどん衰弱していく姿が夫と重なってダメでした。頭を坊主にしたり、痩せこけていったり。。。それでも頑張って観ていたのですが、最後の病室のシーンで自分でもビックリするくらい突然声を出して泣いてしまいました。

危篤状態で、来ている家族を見つめるシーン。夫目線だとこうだったんだろうな、と。

そして、家族が一人一人「また明日ね」という挨拶のシーンで涙腺崩壊。弟と思われる人が、挨拶できないんです。言葉も出なくて泣いて突っ伏してしまうのですが、そこに危篤で大変な状況の主人公の手が。まるであの時の私と夫を観ているようでした(今でも書きながら涙浮かんでいるんですけど。笑)。

そしてそして、家族みんながいなくなった後に、恋人(アントニオ・バンデラス)と二人きりになって、恋人が主人公の手に何度もキスするのです。すると酸素マスクを外して(結局恋人が取ってくれたのですが)、

「I’m ready」

って。言葉は全然違いますけど、「もう無理。これ以上頑張れない。」と言った夫と重なりました。そして、主人公はその日の明け方に亡くなるのです。

病院で家族みんな集まっていながらも、まだ大丈夫とバラバラに行動し始めて、私だけ隣で手を握っていた時に亡くなった夫と同じで、涙が止まりませんでした。

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もちろん、夫は苦し過ぎてこの映画の主人公みたいに穏やかではなかったわけですが、ところどころで出てくる似た部分、恋人の心境、もう色んなことが蘇ってきて大変なことになりました。久々に悲しみのスイッチが入ってしまったようです。そして今は抜け殻状態。。。

観なければ良かった、とは思いませんでしたが、まだまだこういう話(病気で亡くなっていく話)はダメなんだな、と思い知らされました。ドラマだと話が短い分感情移入も少ないですが、2時間だとどうしても移入してしまいます。しかもトム・ハンクス、デンゼル・ワシントン、アントニオ・バンデラスですから。

さてと。抜け殻状態ですが少し心を落ち着かせて息子の隣で眠ることにします。明日も楽しい1日になりますように。 

 

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