女同士のマウンティング

外国に住む前は、

「近くに住む日本人と仲良くできたら嬉しいな。」

と思っていました。でも、実際はそんな単純なものではなくて・・・そうそう、夫と同棲する前は違う場所に住んでいました。そこで、日本人女性同士の派閥を見たのです。

・持っているブランド
・配偶者の仕事
・子供の学校

などなど、仲良いフリをしてマウンティングし合う女性たち。

「いや、これは無理だわ。」

と即座に思い、一切関わりを持ちませんでした。 同じ日本人同士だったら助け合ったりするものだと思い込んでいたのに、蓋を開けてみればそこには小さな日本社会(しかも嫌な部分)が出来上がっていたのです。

***

「夫がいればそれでいい。」

そう思って暮らしていたのに、そんな頼りの夫もいなくなってしまいました。

そんなある日、前の職場で仲良くしていた東南アジア出身のおばちゃんと上記の話をしたのです。外から見るイメージでは、彼女の出身国の人たちはみんな仲良く助け合っているように見えたので。

「うちだって一緒よ!もちろん、そうじゃない人もいるけれど、みんな腹の底では何を考えているかわからないからね。だから私は集まりとか極力参加しないの。誕生日に呼ばれて行けば、プレゼントがイマイチだ、料理が足りない、云々影で文句を言う人たちもたくさんいるんだから。」

と言うので驚きました。表面上は仲良く見えても、

・給料
・住んでいる場所
・子供の成績
・洋服

など、比較しては優劣をつけているそうです。

また、唯一のママ友(東欧出身)と話をした時も、

「うちも一緒!この前誕生日会に呼んだ子(私も顔見知り)なんて最たるものよ。仕事が無いっていうから、一緒にベッドメーキングの仕事しようって言ったら、“この私がベッドメーキングなんてするわけないじゃない!私はオフィスで秘書をやるのよ”と言われたの。フランス語力もないくせに。あからさまに私の仕事をけなしているわよ。仕事もしていない上に彼と別れたのに、彼との間にできた子は私立にいれる、私立じゃなきゃダメだって。だから、しばらく距離を置くことにしたわ。」

と興奮気味に話してくれました。

***

結局、どこの国の人たちも同じのよう(といっても、2カ国しか聞いていませんが)。また、東南アジアの人たちは、相手がフランス人か同郷かでも違うみたいです。

少し寂しい気もしますが、母国が同じだからって仲良くする理由も、仲良くなれる理由もないんだなってことが分かりました。日本人にこだわらずに生きた方が楽ですね。もちろん日本語で話せる利点はありますが、気が合わないのであれば会わない方が楽。

私には片手で数えられるほどしか日本人のお友達はいませんが、それでいいんだと思いました。このブログで繋がっている人たちもたくさんいますから、寂しい思いはしていません。むしろ、ブログを始めたことで充実しています。

ただ、外国に住んでいると日本では絶対に知り合わなかったであろうタイプの人たちと出会えるのは面白いです。性格はもちろん、年齢も。それはそれで、とても貴重な経験だと思い、一期一会を大事にしながら暮らそうと思います。  

 

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