嫉妬による殺人と後追い自殺

先日、息子が寝た後に珍しく一人でテレビでも観ようかな?と思い、スイッチをつけました。でも面白そうな番組がなくてピッピとチャンネルを変えていたら、実際に起こった殺人事件に関する番組がやっていました。

以前は、映画でもドラマでもサスペンスものが好きでみていましたが、夫が病気になって以降(特に死別後)は、まったく見る気になれません。どちらかと言えば、頭を使わないで笑えるアメリカのコメディー映画を見てしまいます(以前は好きではありませんでした)。

そういうわけで、あまり観る気になれなかったのですが、リモコンを押す指を止めてしまいました。

結婚式を約10日後に控えたカップル。男性が仕事を終えて家に帰ると、家の中にはベルトと紐で首を絞められて亡くなっている女性が・・・。

二人は再婚同士で、それぞれ子供がいました。女性は確か4人をシングルマザーで育てていたと思います。磁石のように惹かれあった二人は出会って数ヶ月で結婚を決めたのです。

☆ちなみにフランス語で磁石は「aimant」。惹かれ合うことからaimer(愛する)という言葉の現在分詞を使っていると言われています。

救急に電話をかけて救急隊員が駆けつけましたが、発見時にはすでに生き絶えていました。初めは第一発見者である婚約者の男性が疑われましたが、話に矛盾もなく明らかに婚約者の女性を亡くした被害者。ということで、容疑者の対象から外されました。

そして、その後に浮かび上がってきたのが男性の元パートナーの女性。どうやらかなり嫉妬深い女性のようで、それに嫌気がさして男性が逃げたような別れ方だったみたいです。そして、その嫉妬女性は婚約者の女性が住む場所を突き止めて、知人の男性を雇い郵便配達員に仕立てあげ玄関の扉を開けさせ、犯行に及んだ様子。

でも、この元パートナーの女性は雇った知人男性に罪を押し付け、知人男性は女性が犯した犯行だと主張。

その間、婚約者を亡くした男性は失意のあまり引きこもり、最終的には男性の両親の家へと引っ越しました。弟とは時々電話をしていたようですが、ある日何気ない会話を交わした後、自ら命を絶ったそうです・・・。

知り合ってまだ半年ほどの二人でしたが、男性の弟は「今まで兄がこれほど幸せそうな顔をしているのを見たことがない」と言うほど、幸せの中にいました。結婚式があと10日ほどに迫った日に、愛する人を殺された気持ち、また可愛い4人の子供を置いて殺された女性の無念さは本当に計り知れません。

また、残された女性の子供達、両親、男性の両親や家族・・・被害者は当人たちだけではなく、その家族もなのですよね。

二人は同じお墓に入れられ、永遠に一緒になりました、というように話は締めくくられていました。観終わった後は何とも言えないドヨーンとした気持ちに・・・。なんだろう、このモヤモヤした気持ちは。

 

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