夫がいたら
先週の今頃は熱にうなされて、痛い体をひきづりながら息子をトイレに連れて行ったりご飯の用意をしていたんだな・・・
と思うと、自分で自分を褒めてあげたい今週の私です。
あまりに体が辛くて四つん這いになってから立ち上がろうとしたら、後ろから息子が飛び乗って来て(お馬さんごっこだと思い込んで一人楽しもうとしていた)、漫画のように潰れたことが既に懐かしいです。
ぶり返すこともなく、今は鼻水だけが問題であとは普通に生活中。
今回、妊娠出産死別を通して初めて体調を崩しました。前回のインフルエンザは確か4年前くらいだったと記憶しています。しかも自分の誕生日前後で。
「あの時、夫はヴォー(仔牛肉)のフライを作ってくれてカルチャーショックだったな・・・普通病人にフライを食べさせるかよー。」
と、ひどい悪寒に襲われながらも当時を思い出してクスっと笑ってしまいました。
息子を夫の両親宅に預けた後は、完全に一人になってもっと夫のことを思い出しました。
高熱による頭痛では、夫が遺していってくれた鎮痛剤(初期のみ使用しており以降はこうした市販のものでは効かなかったため大量に家にあります)を飲みながら、
「私にもこの鎮痛剤は効かないけれど、夫はもっともっとひどい痛みと戦っていたんだよな。」
*普段は効くのですが、今回のインフルエンザではあまり効きませんでした。
と考えたり、走馬灯のように去年の出来事が頭の中を駆け巡って苦しくなったり。
夫がいたら心配してくれて仕事中も電話をくれただろうにな。
夫がいたら息子に移るのを心配してマスクをしろって言っただろうな。
夫がいたら栄養のあるものをってヘビーなご飯を作ってくれただろうな。
夫がいたら医者への予約をしてくれただろうな。
夫がいたら・・・
夫がいたら・・・
どれだけ考えても夫がいないという現実がいつも以上に寂しくて悲しく涙。しまいには、
「どうして亡くなってしまったのが夫で、私ではなかったんだろう。」
とまで思い始めました。
泣いているとまた、夫がいたら泣いている私のところへすぐに駆けつけてくれて膝の上に座らせて「どうして泣いているの?」と聞いてくれたな、と思い出して、涙や鼻水、汗がグチャグチャになるまで久々に声を上げて泣きました。
就職をして初めて一人暮らしを始めて1ヶ月弱で高熱を出した時は、
「お母さんがいてくれたらな・・・お父さんも仕事帰りに飲み物とか買って来てくれたな・・・一人暮らしは寂しいな。」
なんて思いましたが、その時の寂しさなんて屁みたいと思えるほどの今回のインフルエンザでした。
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