1年前
気分が落ち込んでいてブログが書けなかったわけではなく(それも少しありますが)、仕事が立て込んでいたり、息子が熱を出したりで忙しかったのです。息子は1週間幼稚園を休んでおり、ひとり時間が取れず、気づいたら12月も1週間が過ぎてしまいました。
2016年12月1日は、夫の弟に協力してもらい息子と3人で(夫の弟もいるから4人ですが)公園へ出かけた、つまり家族での最後の外出の日でした。いつも書きますが、あっという間だったような長かったような・・・よくわからない心境です。
鼻からの流動食になってから、鼻に管をつけているのを見られるのが嫌だから、と通院以外で外出しなかった夫ですが、11月末あたりから息子と外へ出たがっていました。もしかしたら、もう長くは生きられないとどこかで感じていたのかもしれません。これを当時の私に教えたとしても、
「そんなー、まだまだ大丈夫!まだ生きられるから。そんなこと考えちゃダメだよ。また3人で公園に行こう!」
と、現実を認めずに軽く答えていたでしょう。記憶が曖昧ですが、確かこの翌日に夫は痛みに耐えきれずに入院したのです。
なので、この日は息子のためにかなり痛みを我慢していたに違いありません。車を停めてから息子を真ん中にして3人で手を繋いで歩いた時の、息子と夫の嬉しそうな顔が今でも忘れられません。
尾てい骨にできた床ずれ(細過ぎてえぐれてきた)が痛いのに、大きな滑り台を息子と二人で滑って立ち上がれなくなり、夫の弟に立たせてもらった夫。自分の体だけでも大変なのに、息子を抱っこしていた夫。自分が見ていない間に息子が色々なことをできるようになっていて寂しいような嬉しいような表情の夫。
あの時からまた1年が過ぎて、息子はもっともっとたくさんのことができるようになっているのに・・・私だけ、心は1年前のままで進めていない、と最近思います。表面上は前に進んでいるように見えても、心の中は夫が亡くなる前のまま。
普段の生活では普通に笑えるようになったり、仕事や家事育児をしていますが、心がついていけていない感じです。さすがに、「夫は帰ってくる気がする、ちょっといないだけ」なんて気持ちはなくなりましたが、「夫がいない現実を考えないように毎日を過ごしている」のかな、と。夫がいないことを認めたくないわけではなく、ただただ考えないように過ごしているのです。
そして去年撮った12月1日の写真とビデオを観ながら、
「どうしてもっと撮らなかったの!どうしてもっと夫が話している姿を撮らなかったの!!」
と、自分自身に怒り、また後悔しているのです。
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