写真
ずっと気になっていたけれど手をつけられずいたもの。たくさんありますが、その中の一つが大量の写真です。それは息子が生まれる前から去年の夏くらいまで撮りためていたもので、
たくさん撮ってはいるけれど全然現像していないから、思い切って現像しちゃおうか。
と、夫と話して私が責任をもって写真を選び、725枚に絞ったものでした。ダンボール一箱になっていて、夫がまだ動けるうちにできあがりましたが、息子はまだ小さくて写真なんて見せたら破られてしまって無理だったのと、私は夜間に在宅で仕事をしていたので夫と時間が合わず、
二人で時間のあるときにゆっくり見ようね
と言ったままになっていました。その中の数十枚は少し一緒に見たり、それぞれ息子を交代でみて見たりしていましたが、その後は入院や夫の実家へ移動などで箱がそのまま・・・夫の棺に入れる写真を選ぶために開けたあとは、クローゼットの中にしまいこんでいました。
今日、突然息子が
パパの鼻ってどういうんだったっけ?
と言い出したので(なぜ鼻なのか)、これはいい機会と思い
パパの写真たくさんあるよー。
と言って、開かずの箱をあけてみました。
初めは息子も楽しんで見ていましたが、あとは飽きて違うことをして遊んでいました(700枚以上もありますからね)。私はすべての写真を見て(息子がいるせいか感情が入り込まずに業務的に見られました)、夫と夫の家族が写っているものや、息子と夫の家族が写っているものなどを仕分けしました。
でも、700枚も入るアルバムもなく、また元の箱に戻して結局何もしていない・・・という話です。
ただ、息子がとても気に入った夫の写真があって、それは別に取っておくの!と言い出したため、箱からは出しました。その写真は、夫が一人で写っているもので息子が生まれる前、3年前の誕生日。私が手作りのケーキを焼き、そのケーキを前に撮ったもの。夫はすごく穏やかな笑顔でとても夫らしく男前でした。まるで夫がこの写真を一番気に入っている!とでも言ったかのように感じました。
息子が気に入ったのもわかるな。
と思いながら、そこから他に息子が気に入ったものを数枚選んでもらったので、時間のあるときに小さなアルバムにいれようかな、と思います。
そして、息子が生まれてからの写真だけでも時系列に並べて(注文ではそうしたはずなのに、届いたらまとまり方が異なっていてめちゃくちゃでした。なんともフランス的)、息子用のアルバム作りをしたいと思います。いつになることやら・・・。
どの写真を見てもその瞬間が頭の中に蘇り、今ここに夫がいないこと自体が信じられない気持ちになりました。
最近は闘病中、しかも最期の頃の夫の顔しか思い出せなかったので、昔の写真を見たことで闘病中に写真を撮られたくなかった夫の気持ちがわかり、また元気な頃の自分を思い出して欲しいという夫の気持ちがあって開かずの箱を開けることになったのかな、と考えて、今夜は息子が寝てから涙涙で大変です。
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