見えないゴール
最近は毎月ではなくなりましたが、月命日が近づくとやはり気分が沈みます。今月は10ヶ月目。あと2ヶ月で1周忌。
秋の匂いを嗅ぐと、去年の闘病生活を思い出します。そして
「去年はここにいた夫が今年はいない」
と思い、
「来年になって前年を思い出す時は、そこにもう夫はいないんだ」
と考え始めて、時が経つということは夫を忘れ去ってしまうというか(もちろん私は忘れるわけがありませんが)、夫のいない記憶がどんどん増えて行くという何とも哀しい気持ちになるのです。
これまでがむしゃらに突っ走ってきたのですが、息子が学校に行き始めたり、少しずつですが以前より手がかからなくなってきたこともあって、ふと力が抜ける瞬間があります。そうすると、
こうやって頑張っていても、いつも褒めてくれた夫がいない。(闘病以前から)夫に褒められるためにこれまで何でも頑張ってやってきたのに、これからどうしたらいいんだろう。
と考えてしまいます。まるでゴールの見えないコースを延々と走っている気分。もちろん、延々に走れるわけはありません。誰でも死というゴールはやってきますから。
それでも間近に目標が見えないと「何のために頑張って生きているのか」がわからなくなる時がくるのです。もちろん息子のため、亡き夫のため、自分のために頑張らないといけないのですけど、暗闇を導いてくれるガイドを無くして走り続けなければいけない、そんな気分です。
年末にかけて気分は落ち込む一方ですが、一時帰国という逃げ道を利用して何とか乗り切りたいです。
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